アニソン×恋愛=青春!
女子高生×オタク男子のアニソンバンド物語!以下ネタバレ感想です。
【あらすじ】富士ユキオ、16歳。あかるく元気な女子高生。
高一の夏、ユキオはバイトに学校、友達とのおしゃべり…楽しい毎日を送りながらも、心のどこかでは、むずむずするような不完全燃焼な気持ちを感じていた。
そんなユキオの今の一番の楽しみは、バイト先のパン屋さんに来るお客さん・ノンダさんと話をすることと、動画サイトで見つけた天才的ギタープレイヤー「木T兄さん」の動画を見ること。どちらもユキオにとって至福の時間だった。
しかし、ノンダさんには奥さんがいると知ってしまったことで、目の前は一瞬にして真っ暗に…。
女子高生にとって失恋は一大事件。
絶望の淵に立たされたユキオの目の前に現れたのは、ギターを背負ったオタクだった!?(裏表紙より)
【感想】kissを立ち読みして面白かったので購入。
動画サイト、いわゆるニコニコ動画が題材になってます。
ニコ動が主軸の少女漫画ができるだなんて。
こういう時代だからこそリアリティーがありますね。
何か大きな事件が起きるとか、大きく物語が展開するというわけではなく、ゆるゆると流れる等身大のお話。
主人公ユキオも特に何か秀でたものがあるわけではなく、本当に普通の女の子。それがまたリアルで日常的。
しかしこのゆるゆるした感じがとっても好きです。
ふわふわした日常。日常の中のちょっとした変化。青春。
このなんてことない日々の雰囲気がなんだかいいんだよなぁ。
あらすじでオタク男子と称されているのがヒノッチこと佐渡檜。
オタクっぽくはないのですが、隠れアニソン好きで、草食っぽい。これぞ新しい現代男子の種類という感じ。
とあるきっかけでユキオはヒノッチとバンドを組むことに。
大きな何かがあるわけではないのですが、この2人の距離がだんだんと近くなるのがいいですね。
決定的なエピソードとかドキリとしあう描写は少ないのに、お互いがお互いを意識していっているのがわかる。
新人作家さんということでまだ荒い感じはありますが、才能を感じます。
なんだか独特の雰囲気がある。
このゆるゆるふわふわな物語がどう展開していくのか、とっても楽しみ。
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